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経口血管新生阻害剤(BIBF1120)の卵巣癌を対象とした国際フェーズ3試験が開始、国内は検討中

ドイツBoehringer Ingelheim社は、このほど経口血管新生阻害剤BIBF1120の進行卵巣癌を対象としたフェーズ3試験(LUME-Ovar-1試 験)を開始すると発表しました。

LUME-Ovar-1試験は、ドイツの研究グループAGO(AGO;Arbeitsgemeinschaft Gynaekologische Onkologie)が主導する国際コンソーシアムと同社の共同研究として行われます。BIBF1120またはプラセボを標準化学療法に併用した場合の有効 性と安全性を比較検討されます。

BIBF1120はVEGFR 1からVEGFR 3、PDGFR aとPDGFR b、FGFR 1とFGFR 3を阻害することで血管新生を抑制します。LUME-Ovar-1試験は、これまでの臨床試験で、化学療法が奏効した再発卵巣癌に有効性と忍容性が示唆され たことを受けて実施されるもの。2009年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)でフェーズ2試験の結果が発表されており、BIBF1120の投与を受けた卵巣癌患者では、プラセボの投与を受けた患者に比べ疾患が増悪する割合が低く、36週目の無増悪生存率はBIBF1120投与群で14.3%、プラセボ投与群 では5%でした。

卵巣がんの年間新規患者数は7,418人(2002年)、2006年の死亡者数は4,435人であり、難治性がんの1つとされています。この標準治療は手術+抗がん薬を用いた化学療法ですが、卵巣がんでは初期の自覚症状がなく、発見時には臨床病期(Stage)III、IV期の進行がんである場合が多いのが特徴。一方で、卵巣がんは固形がんのなかでも比較的抗がん薬への感受性が高く、2000年代には標準治療としてPTX+CBDCA併用(3週ごと1回投与) が確立されています。今回は従来の卵巣がん治療に新たに追加される可能性があるということで注目されています。


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