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CA125濃度上昇を指標とした再発卵巣がんへの早期治療介入にベネフィット認められず

CA125濃度上昇を指標とした再発卵巣がんへの早期治療介入に、生存期間延長の効果は認められなかったことが報告されました(Lancet誌2010年10月2日号)。

卵巣がんでは再発症状が認められる数ヵ月前に、CA125濃度の上昇がよくみられることから、これを指標とした早期治療介入が、再発症状の発現を基点に治療を開始することよりも有益であることを立証することを目的に試験を行いました。

試験には、プラチナ製剤ベースのファーストライン治療後に完全寛解が認められ、CA125濃度が標準値だった女性1,442例が登録されました。

登録後、3ヵ月ごとに臨床検査とCA125測定が行われ、測定値が被験者および試験研究者にはマスキングされる一方、コーディングセンターでモニタリングさ れ、CA125濃度が標準値の2倍超となった場合、被験者は早期に化学療法を受ける群か症状発現まで遅延し化学療法を受ける群かに1対1の割合で無作為に 割り付けられました。

卵巣がん患者さんと試験協力施設には、早期に化学療法を受ける場合は知らせがあり、CA125濃度2倍超上昇が認められてから28日以内に治療が開始されました。なお被験者は全員、標準治療を受けました。

主要エンドポイントは全生存率で、intention-to-treat解析にて検討が行われました。

無作為化されたのは529例(早期治療群265例、治療遅延群264例)、無作為化後の追跡期間中央値は56.9ヵ月(IQR:37.4〜81.8)でした。

その間の死亡は370例で、内訳は卵巣がん早期治療群186例、卵巣がん治療遅延群184例で、全生存率について両群間に差異があることは立証されませんでした(ハザード比:0.98、95%信頼区間:0.80〜1.20、P=0.85)。

無作為化後の生存期間の中央値は、卵巣がん早期治療群が25.7ヵ月(95%信頼区間:23.0〜27.9)、卵巣がん治療遅延群は27.1ヵ月(同:22.8〜30.9)でした。

再発卵巣がんに対して腫瘍マーカーは予後に役立たないということが示されました。再発をいかに抑えるかがポイントとなります。これには食習慣を含めた生活習慣を変えないとなりません。


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