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CA-125と経腟超音波による卵巣がん検診に死亡減少効果認められず

近年、今まで漫然と行っていたガン検診の意義が問い直されています。

今回、卵巣ガンについて、腫瘍マーカー(CA-125)と経腟超音波による検診は卵巣がんの死亡減少には直接つながらないことを示す試験結果が論文報告されました(JAMA 2011; 305: 2295-2303.)。

1993年11月〜2001年7月に10カ所の検診センターに登録された55〜74歳の女性7万8,216例を,年1回検診を行う介入群(3万9,105例)とコントロールの通常ケア群(3万9,111例)にランダムに割り付け,卵巣がん検診の死亡への影響を検討しています。

介入群には年1回の血清CA-125測定を6回,年1回の経腟超音波検査を4回施行しました。追跡期間は2010年2月までで,中央値は12.4年でした。1次エンドポイントは原発性腹膜がんと卵管がんを含む卵巣がんによる死亡,2次エンドポイントは卵巣がんの発症および検診や診断と関連する合併症としています。

追跡中の卵巣がん発症は介入群が212例(5.7/1万人年),通常ケア群が176例(4.7/1万人年)で,介入群の卵巣がん発症率比(RR)は1.21でした。卵巣がんによる死亡は介入群が118例(3.1/1万人年),通常ケア群が100例(2.6/1万人年)でした(介入群のRR1.18)。

介入群で偽陽性(卵巣ガンでないのに卵巣ガンと診断)とされた3,285例中1,080例が診断のための外科的処置を受け,うち163例が重篤な合併症を経験しています。

卵巣ガン発見されたとしても、治療によって死亡率の差がなく、しかも偽陽性による医療過誤を考えると卵巣ガンについて、腫瘍マーカー(CA-125)と経腟超音波による検診は意味がないと判断せざるを得ないでしょう。


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