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RAD51D遺伝子の変異で卵巣がんリスクが6倍に

RAD51D遺伝子に変異を有する女性は、ほぼ11人に1人の割合で卵巣がんを発症する可能性があるする研究結果が論文報告されました(Nature Genetics(2011; 43: 879-882)。これは一般人口における約70人に1人という卵巣がんリスクの6倍に当たるといいます。

今回、卵巣がんあるいは乳がん患者のいる911の家系に属する女性(がん家系群)から採取したDNAを調べ、一般人口から選んだ対照群1,060人のDNAとの違いについて検討。その結果、がん家系群の女性からはRAD51D遺伝子に8つの変異が発見されたのに対し、対照群では1つのみでした。

卵巣がんは女性で5番目に多いがんで、卵巣がんは明らかな症状がないまま進行することが多く、発見されたときには既に転移している場合が多いことが特徴です。

卵巣がん患者の約1%がRAD51D遺伝子に変異を有していると推定しています。

RAD51D遺伝子は傷害を受けたDNAの修復で重要な役割を果たします。しかし、同遺伝子に変異があると主な修復経路が機能せず、DNAの変異が細胞内に蓄積し、がんの発生率が高まると考えられています。

また、RAD51Dの変異が、比較的新しいクラスの抗がん薬であるポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)阻害薬により、選択的に破壊されることも示しています。これらの薬剤は、同じくDNA修復に重要な遺伝子であるBRCA1とBRCA2に変異を有する乳がんと卵巣がん治療の臨床試験で有効性が確認されています。


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