本文へジャンプ

卵巣がんの分子標的治療(1)

卵巣がん初回治療後(手術+抗がん剤)の維持抗がん剤治療では 全く生存期間の改善が認められていません。卵巣がんを含め多くの抗がん剤は ただ毒性が強いだけで、癌を治すどころかその制御をすることすらできません。 私が癌で体が蝕まれても、抗がん剤は使用しないでしょう。

現在、少しでも卵巣癌に選択的に作用し、その増殖を抑える(癌を治す訳ではありません)目的で分子標的治療が考案されています。

たとえば卵巣がんに栄養を与える血管の新生を抑える血管新生阻害因子ベバシズマブ(アバスチン)を用いた臨床試験が米国で行われています。

この新しい分子標的治療薬もたかだか極めて限られた感受性のある人だけに、卵巣がんの増大を抑える程度の効果があるだけです。また医学会ではこれを抗がん治療を組み合わせるという貧困なアイデアで用いることから画期的な卵巣がん治療とは言えないのが残念です。


■本情報・記事の著作権は全て崎谷研究所に帰属します。許可なく複製及び転載などすることを固く禁じます。無断複製、転載及び配信は損害賠償、著作権法の罰則の対象となります。

ページトップへ